茨城県には、県立の中高一貫校が13校、私立中学校が10校あまりあります。県立は適性検査・面接・調査書で、私立は学校ごとの入試で選びます。しくみと日程、準備のしかたを、保護者の方と受験生に向けて分かりやすくまとめました。
正式な最新情報は、茨城県教育委員会の発表で確認しましょう
このページは公表資料をもとに分かりやすくまとめたものです。日程・実施要項・定員などは、出願前に必ず公式の発表を確かめてください。
中学受験と聞くと私立中学を思い浮かべがちですが、茨城では県立の中高一貫校を目指す人がもっとも多いのが特徴です。
高校の附属中学校が10校、中等教育学校が3校。学力試験ではなく「適性検査」と面接で選びます。授業料はかかりません。
国立大学の附属校です。選び方や日程は学校独自に決まっているので、学校の案内で確かめましょう。
募集定員・志願者数・倍率は、令和8年度(2026年1月実施)の数字です。13校全体で、定員のおよそ2.8倍の人が志願しました。右の2列は、250点のうち調査書と面接に何点を割り当てるか(令和9年度)です。学校によって面接の重さが大きくちがいます。
| 学校名 | 地域 | 募集定員 | 志願者数 | 倍率 | 調査書 | 面接 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日立第一高等学校附属中学校 | 県北 | 70 | 199 | 2.84 | 25 | 25 | |
| 太田第一高等学校附属中学校 | 県北 | 35 | 58 | 1.66 | 30 | 20 | |
| 水戸第一高等学校附属中学校 | 県央 | 70 | 289 | 4.13 | 30 | 20 | |
| 鉾田第一高等学校附属中学校 | 鹿行 | 35 | 77 | 2.20 | 30 | 20 | |
| 鹿島高等学校附属中学校 | 鹿行 | 35 | 80 | 2.29 | 40 | 10 | |
| 土浦第一高等学校附属中学校 | 県南 | 70 | 234 | 3.34 | 30 | 20 | |
| 竜ヶ崎第一高等学校附属中学校 | 県南 | 35 | 144 | 4.11 | 5 | 45 | |
| 下館第一高等学校附属中学校 | 県西 | 35 | 70 | 2.00 | 25 | 25 | |
| 下妻第一高等学校附属中学校 | 県西 | 35 | 112 | 3.20 | 30 | 20 | |
| 水海道第一高等学校附属中学校 | 県西 | 35 | 129 | 3.69 | 30 | 20 | |
| 勝田中等教育学校 | 県央 | 105 | 187 | 1.78 | 20 | 30 | |
| 並木中等教育学校 | 県南 | 140 | 492 | 3.51 | 25 | 25 | |
| 古河中等教育学校 | 県西 | 105 | 201 | 1.91 | 30 | 20 | |
| 13校の合計 | 805 | 2,272 | 2.82 |
出典:茨城県教育委員会「令和8年度茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の第1学年入学志願者数等」「令和9年度 入学者選抜実施要項」。13校の合計は掲載値から計算。地域区分は立志学舎による目安です。
合否は、当日の適性検査Ⅰ・Ⅱと面接、小学校からの調査書を合わせた250点満点で決まります。志願理由書(200字程度)は、面接をおぎなう資料として使われます。
小学校で学んだことをもとに、考える力・判断する力・課題を見つけて解決する力をみます。算数や理科の考え方を使う問題が中心です。
文章や資料を読み取り、自分の考えを書いて表す力をみます。社会や国語の力、記述の力が問われます。
5人程度のグループで、20分程度。学ぶ意欲と、6年間一貫の学校生活に合うかを見ます。話し合いの形になることもあります。
調査書は小学校が作る成績などの記録です。志願理由書は受験生本人が書く200字程度の文章で、面接で聞かれることがあります。
出願はすべてWebで行います。いまは志願者情報(志願理由書を含む)の入力期間です。「申込む」を押すと、あとから直せないので注意しましょう。
出典:茨城県教育委員会「令和9年度茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の入学者選抜実施要項」。最新の情報は必ず県教育委員会の発表で確認してください。
茨城県内には、県南を中心に10校あまりの私立中学校(中等教育学校をふくむ)があります。入試は学校ごとに行われ、10月ごろから2月までのあいだに、1つの学校が何回かに分けて試験を行うのがふつうです。
主な学校を地域順に掲載。学校の所在地は各校の公表情報によります。
合格したら必ず入学する約束で受ける入試です。11月〜12月の早い時期に多く、面接や作文がつくこともあります。
県立中の適性検査に近い形の入試です。12月に行う学校が多く、県立中を目指す人が本番前の腕だめしとして受けることもよくあります。
国語・算数の2教科、または理科・社会を加えた4教科で受けます。12月〜1月が中心で、2月まで回数を重ねる学校もあります。
英語の力や、思考力・表現力を見る独自の入試を用意している学校もあります。帰国生向けの入試がある学校もあります。
時期は2026年度入試の傾向をもとにした目安です。令和9年度(2027年度)の日程・科目・定員は、必ず各校の募集要項で確認してください。
適性検査は、知識をそのまま答える問題よりも、資料を読んで考え、理由を書く問題が多く出ます。過去問で、時間の使い方と書き方に慣れておくことが一番の近道です。
記述は「何を書けば点になるか」を自分で判断しにくい分野です。解説で考え方を確かめ、書いた答えを大人に読んでもらいましょう。
竜ヶ崎第一のように面接が45点の学校もあります。結論から話す型を覚え、ほかの人の意見につなげる練習をしておきましょう。
学校説明会で見たこと、自分の経験、入学後にしたいことを材料にします。書いたことは面接で聞かれる前提で、自分の言葉で話せるようにしておきます。
どちらも無料体験版で、実際の使い心地を試せます。
適性検査は、学校の学習をもとに考える力を見る検査です。家庭での過去問演習でも力はつきますが、記述の答えを第三者に見てもらう機会をつくると伸びやすくなります。
5年生のうちに過去問に一度ふれて、問われ方を知っておくと、6年生からの準備がスムーズです。読む力と書く力は、ふだんの読書や作文でも育ちます。
受けられます。私立中の入試は12月に多く、県立中の検査(1月9日)より前に終わる回もあります。ただし「専願」は合格したら入学する約束なので、県立中が第一志望なら一般や適性検査型で受けましょう。入学手続きの締め切りも必ず確かめてください。
人によってちがいますが、本命の学校に加えて、日程のちがう学校や回をいくつか組み合わせる人が多いです。同じ学校を複数回受けられる場合もあります。受験料や移動の負担も考えて、無理のない計画にしましょう。